【コミカライズ】それの何がいけませんの?

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 紅のベルベット地のドレスに身を包み、エルビナが可憐に微笑む。胸元には無数のダイヤが輝き、彼女の真っ白な肌を際立たせている。



 エルビナと婚約をしてはじめて迎える夜会。彼女をエスコートできる機会を俺はとても楽しみにしていた。

 令嬢にドレスや宝石を贈るのだってはじめてのこと。職人を城に呼び、彼女に似合うものを仕立てて貰うのは、とても楽しいひと時だった。





「如何でしょう? おかしい所はありませんか?」



「まさか! 綺麗だ。本当に、この世界の誰よりも美しいと思う」





 心からの賛辞を述べれば、エルビナは頬を染め恥ずかしそうに顔を背ける。そんな仕草まで意地らしく、愛おしいと思うのだから末期だ。





 夜会会場でも、エルビナは貴族達の注目の的だった。

 兄上と彼女の婚約が解消され、俺と婚約を結んだことは既に周知の事実。好奇の視線もいくら混じっているが、大半はエルビナの美しさに対する称賛の視線だ。