【コミカライズ】それの何がいけませんの?

「頭痛は? 吐き気は? 大量の虫に襲われたり、見えない壁にぶつかったり、悪夢にうなされることは?」



「なんです、それ? そんなこと、ある筈が無いでしょう?」





 あまりにも突拍子のない発言に、俺は困惑を隠せない。兄上は幻覚でも見ていたのだろうか――――そう勘繰りたくなってしまう。





「第一、身体の不調であれば、エルビナが治癒してくれるじゃありませんか。仮にそういった現象があったとして、それを彼女と繋げる理由が俺には分かりません」



「ジェイデン、落ち着いて聞いてくれ。お前はあの女に騙されている。

あの女は――――お前の婚約者は悪魔だ! 絶対、そうに違いない!」



「……なにを言っているのですか?」





 駄目だ。怒りで腸が煮えくり返りそうになる。