この街で君を拾う

「そ、そんなのないですぅ!!」

彼氏なんていたことないから、こんな恋バナ的な話には慣れていない。

それに、既に一緒に住んでるなんて、言えるわけがない。

「じゃあ写真ないの?」

「昨日、2人で写真撮ったんですけど、まだ送信してもらってなくて」

ていうか、連絡先すらまだ交換してないことに気付いた。

帰ったらすぐ交換してもらおう。



仕事が終わってすぐ帰り支度をして、外に出た。

今日の夕飯はなんにしようかな。

昨日買った食材があるから、まぁ適当に…。

って、家には日向だっているんだし、少しはいいもの作んなきゃ!

何を作るか考えながら歩いていると、もう家の前まで来ていた。

「ただいま〜」

「日和!おかえりなさい!」

嬉しそうな顔をして出迎えてくれた。

「お仕事お疲れ様!」

「有難う〜!」

あれ、いい匂いがする?

「あ、今日は俺がご飯作ったよ。勝手にキッチン借りてごめんね」