この街で君を拾う

「おやすみなさい、日和」

「おやすみ、日向君」

「ねぇ、君付けやめ〜。やり直し!」

「お、おやすみ、日和…」

「はい、合格」

解放されたはずなのに、後ろからまた抱きしめられた。

一言言おうとしたけど、日向君の寝息が聞こえてきたので、諦めた。



翌朝、7時30分頃に目覚めた。

眠い目をこすり、朝ごはんの支度をしようと起き上がった。

いや、起き上がれない。

寝た時のまま、日向が私にくっついている。

「日向〜、起きてくれないと朝ごはんないよ〜」

「ん〜、やだぁ」

寝起きの日向はとっても甘えんぼのようだ。

もう、めちゃくちゃ可愛い。

何回かやりとりして、やっと離してくれた。

「朝にコーヒー飲む派?」

「飲みた〜ぃ」

「じゃ、用意してくるから待ってて」

「ん〜」

朝に弱い男のようだ。

まぁ、可愛いから許す。

トースターに食パンを乗せ、チーズやらマヨネーズやらかけて焼く。