この街で君を拾う

「じゃあ、俺、お昼頃一緒に出てくよ」

「出ていって、どこに行くの?」

寝返りをうって、日向君の大きな背中を見つめる。

「ん〜、またネカフェにでも行くよ」

「やだ…」

日向君のTシャツを握りしめた。

「やだって、日和ちゃん?」

「一緒に住もうよ…」

もう、日向君と会えなくなる。

日向君もこちらを向こうと動いたので、そっと手を離す。

「日和ちゃん、嬉しいけど、それはできないよ」

そりゃそうだよね、今日初めて会ったんだから。

…でも、

「こんなこと言ったら、日向君、困るとおもうんだけど…、私ね」

ずっと日向君といたいと思ってしまった。

「私、日向君のこと好きになった」

「ひ、日和ちゃん…」

もう言葉にしたらもう止めらない。

「日向君と会えなくなっちゃうのは、嫌なの。初対面の相手に、こんなこと言うのも変だけど、一目惚れ、しちゃったの!だから、だから…」