この街で君を拾う

「あ〜、あんまりしないかも」

「そっか。化粧なしでも可愛いね」

「ほ、褒めても何も出ないですからね!」

髪を乾かしに脱衣所に戻った。

鏡を見ると、私が嬉しそうな顔をしてこっちを見ていた。

なに喜んでのよ!ったく!!

感情を誤魔化すように、慌ててドライヤーの電源を入れた。

乾かし終えたところで、ちょうどお米が炊けた。

「よし、今度こそご飯作るから!」

「よろしくお願いします」

「お任せあれ!」



今日は時間が無いのでオムライスを作った。

「お待たせ〜」

テーブルが小さいので皿同士がぶつかってしまう。

向かい合って座り、食事を始める。

「「頂きます!」」

適当に作ったけど、味、大丈夫かな?

「ん〜!美味しいよ!日和ちゃん料理得意なんだね」

「ほ、ほんと?よかった〜」

日向君の食いっぷりに感動しながら、夕飯は終了した。

「洗い物は俺がやるから」

「有難う!」