「た、たすけてくれ、、、」 雨が痛いほど叩きつける夜、男の悲鳴にも似たような声が響く 男の近くにもう1人、あどけなさがのこる青年がいた 助けることもなくただその男を見下ろしていた どれくらいそうしてただろう 男の周りには赤く染まった血が雨の助けもあってか綺麗な真っ赤な薔薇のいろみたいだ 青年はそれをみて真顔だったのがニッコリと笑った 「綺麗だね」 そう言い残すと青年は暗闇へと消えていった