そのまま放置していると再びチャイムが鳴った。



『浬ぃ〜！？』


「……はい…？」



なかなか帰りそうにないその姿に渋々通話ボタンを押した。



『え、誰…？』



と驚いた表情を見せた彼女のその台詞はこっちの台詞だ。



「どちらさまですか？」


『どちらさまって…浬の妹だけど？あれ？もしかして部屋の番号間違えてる…！？』



次は慌てた様子を見せる彼女だけど、そんな彼女に開いた口が塞がらない。


い、妹さん！？うそ…この人が難波さんの妹さんなの！？



「あのっ、今開けますっ！」



とりあえず解除ボタンを押し、妹さん？を通すことに。と同時に心拍数が加速していくのが分かった。


再びチャイムが鳴りそっと玄関を開くと、そこにはモニターに映っていた人物が立っていた。(って当たり前か。)



「あの、わたし「もしかして浬の彼女！？えっとぉ〜…あ！蓮美あのんさん、だよね？」



と向けられた大きな瞳にドキッとする。


よく見れば、どことなく難波さんに似ている気もする彼女は正真正銘の妹さんだ。