冷徹上司の過剰な愛

「じゃ、少しだけお邪魔しようかな。」



と笑った難波さんにホッとする。


あぁ、良かった!掃除したばかりだから綺麗だもん。普段なら絶対無理だった。


とは言え、初めて難波さんを部屋に上げることに緊張する。



「あの、…すごく狭いし、物が多いけど気にしないでください。あと……そんなわたしのこと、嫌いにならないって約束してください。」


「ん。大丈夫だよ。約束する。」



っ、…大丈夫、だよね?…引かれないよね??


ドキドキしながら玄関を開けると、「お邪魔します。」と冷静な難波さん。



「想像通りの部屋。」



リビングに通すと、耳を疑う難波さんの言葉。


想像通り、とは…?



「あの、難波さん…、」


「あのんの匂いがする。こんなの狂喜でしかないね。」


「きょ、きょうき…?なんですか?それ。」


「んー?秘密。」



と部屋の中を散策する難波さんにハテナを浮かべつつ、とりあえずコーヒーを淹れることに。