そのままジーっと息を潜めていると、「あの、ん…、」と寝ぼけた声が聞こえ、クスッと笑う。


多分わたし、相当想われてる。なんかそんな気がする。だから、すごく幸せ。


と幸せを噛み締めていると、再び難波さんの腕が動き始めた。


…っ、……難波、さん…?


シャツの中にスムーズに侵入してきた手が向かったのは胸元。


…起きてる…?いや、でも寝息が聞こえてるし……。これも寝ぼけてる感じ??



「っ、……。」



あぁ……、欲求不満かも。難波さんとえっちしたい…!でも起こしてまでって引かれるよね…?我慢、我慢。


それもこれも、寝落ちしたわたしが悪いんだもん。


布団の中でぎゅっと目を閉じていると、「僻まないってことはいいってこと?」と寝ぼけた声にしてはかなりハッキリした口調のような…?


布団から顔を出すと、「おはよう。」と難波さん。



「起きてたんですか?」


「あのんが布団の中で唸ってたからね。」



っ、欲求と戦ってた時か。



「あのん…いい?」


「……はい。」