…こんなんじゃ全然足りない!!…けど、これ以上求めるのはさすがにね。


ということで、パスタが出来るまで大人しく待つことに。


それからすぐにパスタが運ばれてきたけど、これがまたすごく美味しかったからビックリ!お店に出せるレベルで美味しかった。


多分、難波さんにできないことはないんだと思う。


こんなに完璧な人は出会ったことない。


お風呂から上がりリビングに向かうと、ドアの向こうで難波さんの声が聞こえ、そっと耳をすます。



「……もう会えない…。」



もしかして電話の相手は波瑠さん…?



「好きな子がいる。………うん。…波瑠とはやり直せない。」



やっぱり波瑠さんだ。



「……その子と結婚したい、って思ってる。だからごめん……。」



っ、…難波さん本気でわたしと…?


それ以上聞くのは申し訳ないと思い、お風呂場に戻ると、数分置いてリビングに戻った。


難波さんは何もなかったかのようにパソコンと向き合っていて、わたしを見るなり優しく微笑んだ。



「疲れたでしょ?先に休んでていいよ?」



なんて言う難波さんに耳を疑う。