私の名前は、倉本朱美(くらもと あけみ)。

Heart学園に通う高校2年生。


________気がついたら、〝先生〟が好きになっていた……。



それに、気づくのは少し先の話。



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_______________……



「_____み、あけみ!」

「はっ」


私は、隣の恵(めぐ)につつかれた。


恵は、前に向かって私に小声で言う。


「前、先生見てる」

ん?なんの事?


私は、言われた通りに前を向く。

「!」

すると、先生がこっちを少し睨みつけていた。


「倉本さん?口からヨダレが零れてますよ?私の授業中に居眠りですか?」

「…」

私…眠っていたの?気づかなかった……

そりゃー、怒るわ(苦笑い)

それに……よだれまで。恥ずかしい……。

「授業が終わったら職員室に来ること」

「はい……」


先生は、再び授業を再開させた。


その後は、静かに前を向いて先生が黒板に書いている字をノートに書き写す。


それにしても……先生の背中って____なんだか、男らしい。