私と先輩は、一週間も手を繋いでいる。



とっても温かい手をした先輩がいた。





いつも、吹雪が吹いていて、雪だるまを頭に乗せている。




その雪だるまが、しゃべるんだっ!



ほぼ、聞こえない声で・・・・・・!




頭のてっぺんからつま先まで、凍っていた。




瞳から、真っ赤な金魚をこぼしていた。





口からは、自転車を吐いていた。



その一台一台の自転車を担いで、先輩は歩いていた。





先輩の左足は、ゾウの鼻で、右足はサルの口だった。