バイクで15分したところに溜まり場はあった。



「雅、ここ?」


「そうだよ、おいで桜花ちゃん」



そこは、倉庫というより廃墟だった。

人はもとより、動物でもよりつかなさそうな
雰囲気。

雅に私の考えてることが伝わったのか、



「意外に、中は掃除してるから綺麗だよ。

 ほら、こっちこっち」



雅に案内されるまま、中に入った。

確かに雅の言う通り、外観より中は全然
綺麗だった。


雅の後ろにつづいて歩いていくと、
パーティが出来そうなぐらい大きい部屋に
着いた。