ー桜花サイドー
たどり着いた先は、古びた廃墟だった。
車が止まり、車から無理やり降ろされた。
叶芽へナイフは向いたままだ。
「ちょっと、痛いじゃない」
「桜龍の姫が、こんなことで騒ぐなよ」
「私のこと、知ってるの?」
「君は有名だからね。
それに、この顔なら見たことあるだろう?」
後ろから、前に雅たちが倒したチンピラが
出てきた。
「あんた達!」
「元気だったか。おじょうちゃん。
俺たちはお前の彼氏にやられて
色々散々な目にあったからな。
今日はその鬱憤をはらさせてもらうよ」
負けた上に諦めてないなんて、しつこいやつ‼︎
幸い手しか縛られてないから喧嘩することは
できそうだけど、この人数は武が悪すぎる。
叶芽もいるしどうしよう。
叶芽が先から怯えて、静かに泣いてるし。
叶芽だけでも助けてもらえないだろうか。
この感じだと、無理か。
色々考えていたら、
頭がパンクしそうになっていた。

