ー葵優李サイドー
桜花を桜龍にもどしてから、まだ時間が
たってないはずなのに、人生から華が
消えたような感覚に陥っていた。
桜花が、入水自殺しかけたって聞いた時は
驚いたと同時に本当に申し訳ないことを
したと思った。
大好きな、愛しい彼女をそこまで
追い詰めていたなんて...
桜花のために何かしたいと思うけど、
きっと僕が何もしないことが桜花のために
なるんだろう。
桜花を学校で見ると、自制が効かなくなりそう
だから、僕は引っ越すことを決めた。
さよならは言わないと決めていたから
桜花に会うことなく、今日僕は街を去る。
キャリーケースを持ちながら駅につくと
そこには、桜花がいた。
運命のイタズラだろうか。
最後に桜花に合わせてあげようという
神の慈悲だろうか。
どちらにせよ、神様に感謝しなくては。
いつもは神様なんて信じないけれど、
今この時だけはいると思った。
僕は、最後に一目見れてよかったと
思い改札に向かおうとしたその時
桜花の様子がおかしいことに気づいた。
桜花に夢中で気が付かなかったけど、
隣にいる男誰だ?
桜龍のやつじゃないよな?
隣の女の子も怯えてないか?
何か様子がおかしいことに、僕は
気づいた。
大丈夫なのか声をかけようとしたら、
車が発進してしまった。
念の為、番号を控えて車の後つけてみるか。
僕の感がそうした方がいいと言っている。
僕はタクシーを拾って後をつけることにした。
後をつけると、そこは古びれた廃墟に
たどり着いた。
これは只事じゃないと思い、桜龍の総長へ
連絡を入れた。
「もしもし、僕葵だけど....」

