僕の姫様、必ず守るよ



「雅はさ、私のこと怖くないの?」



「怖くないよ」



「私、喧嘩めちゃくちゃ強いよ」



「らしいね。」



「なんで、怖くないの?」



「それは、秘密」 



「私の友達?は、秘密が多いことで。」



「友達って思ってくれてるんだ」



「毎日、昼休み話してて友達って思わない方
 が不思議でしょ」



「それもそうだね。
 次の授業、桜花ちゃんの好きな美術だよ。
 いくの?」



「なんで知ってるのよ。
 怖いんだけど。」 



「細かいことは気にしないで、ね!」




と話をはぐらかされてしまった。




美術室に向かうとなにやら騒ぎが起きていた。