僕の姫様、必ず守るよ



ー雅サイドー



桜花ちゃんが、廊下ですれ違うたびに
どんどん痩せ細っていく。


もともと、細い身体はなくなってしまうのでは
ないかと言うぐらい薄くなっていた。



ご飯はちゃんと食べれてる?


ちゃんと寝れてる?


聞きたいことはたくさんあったけど、
炎舞の関係者がどこから見てるかも
わからないし、桜花ちゃん自体が
裏切り者だし。


そんな思いがあって、桜花ちゃんに
話しかけられなかった。



今日も廊下ですれ違おうとした時、
桜花ちゃんの体がフラッと倒れそうに
なった。



危ない‼︎



走って桜花ちゃんが倒れ切る前に
受け止めることができた。



頭とかぶつけなくてよかった。



一瞬安堵したももの、保健室に運ぼうと
桜花ちゃんを抱えるとその軽さに
驚いた。



こんなに、軽かったっけ?


こんなに、細かったっけ?


こんなに、儚かったっけ?




こんなにも愛おしかったっけ。



久しぶりに桜花ちゃんに触れられて
心配という気持ちと、嬉しさが混じった
不思議な感情だった。



保健室に桜花ちゃんを運び、ベッドへ
寝かせた。



本当は色々聞きたいことがあるけど
炎舞の総長が迎えに来るだろう。



桜花ちゃん...



もう、僕にとっては裏切り者とかどうでも
よかった。


桜花ちゃんのそばにいたい。


でも、チームのことを考えるといられない。



葛藤が邪魔をして、どちらの決断も
できずにいた。



桜花ちゃんを見捨てて、チームを守るのか。


それともチームを捨てて、桜花ちゃんを
とるのか。


今の、雅には決められなかった。


このどっちつかずの決断が後に、雅を
ひどく後悔させることになる。