ー桜花サイドー
月曜日になった。
日曜日どう過ごしたか覚えてない。
確か、死んだようにずっと布団にいた
気がする。
学校行きたくないな。
はじめて思った。
玄関の扉を開けると、そこには葵がいた。
「おはよう、桜花ちゃん。」
「おはよ」
適当に返事を返すと
「あのさ、桜花ちゃんって呼びずらし
彼女ぽくないから桜花って呼び捨て
してもいい?」
「別に好きにどうぞ。
それより彼女ってなによ」
「やった〜ありがとね、桜花。
炎舞の姫なんだから、僕の彼女でしょ?
もしかして、姫のことあんまり知らない?」
「そう、そういうことなら彼女でいいよ。
それより早く学校行こう。
遅れるのは嫌」
「そうだね」
そう言って乗り慣れないバイクの後ろに
乗った。
彼女にされたのが嫌で話を遮った。
この背中が雅ならしっかりつかまるのに。
そういえば、雅に好きって
伝えられなかったな〜なんて思ってたら
「もっとつかまらないと落ちるよ」
私はイヤイヤ握る手を強くした。
「いつか、イヤイヤじゃなくなるように
頑張るからね」
葵はそう言ってバイクを走らせ高校に
向かった。
高校近くにバイクを停めて、教室に
向かう。
同じクラスだから、必然的に同じ場所に
向かうことになる。
クラスに行くと、葵が暴走族の総長なのは
みんな知っており、私がその彼女ってことも
知っていた。
「暴走族だって」
「怖いね」
みんな怖がってるみたい。
それもそうだよね、暴走族なんて怖いよね。
もとから、クラスでは浮いてたけど
さらに浮いた私。
当の、葵は全く気にしてなさそう。
屋上に行きたいけど、雅がいるかもと思うと
行けなかった。
トイレでも行くかと思って廊下を
歩いていたら、廊下の反対側に雅がいた。
雅と私はすれ違った。
すれ違いけど、雅は私のことなんか
気に求めてないみたい。
そりゃそうだよね。
裏切り者だもんね、私。
でも、どうしてだろう。
すごい泣きたい。
喚き散らしたい。
必死にその欲望を抑えながら、私は
トイレに行きクラスへ戻った。

