ー雅サイドー
桜花ちゃんがいなくなった桜龍の倉庫は
静かすぎて、おかしくなりそうだった。
「まさか、桜花が裏切ったなんて」
流生が苦しそうな悔しそうな顔をして言った。
「僕、結構好きだったんだけどな...」
「もう、何を言っても後の祭りですよ」
凪と伊織が悲しそうに言った。
焦りで余裕がなくなっていた雅は、普段
だったら桜花の嘘に気づくのに、
今回は気づけなかった。
そのことに、まだ誰も気づいていない
様子だった。
「桜花ちゃん...」
雅は、どうしたらいいのか何から手をつければ
いいのか何もわからなくなっていた。
桜花がいなくなった桜龍の倉庫は
みんな、静かで静かすぎて怖いぐらいだった。
その状態はしばらく続いたーー

