――ライトに照らされたスタビライザーにワイヤーを固定する。





僕は機体を軽く蹴って、宇宙空間に身を漂わせた。

ヘッドセットの通信機で作業が完了したことを報告し、ブリッジに向かって親指を立てる。


ワイヤーに引かれて小型艇がゆっくりと動き出した。


ぽっかりと口を開けた巡察艦リーヴストン号のハッチに機体が飲み込まれていく。


僕はバックパックの推進装置を操作し、後を追うように艦艇へと向かった。