めでたく夫婦になった二人に子供ができるのにそれほど時間はかからなかった。

これは自分でもひきそうになるんだけどね。






二ヶ月で私が宿ったらしい。








え。早すぎると思わない⁉︎
普通もっと時間をかけて決めていくことだと思うんですけど⁉︎

そこの常識は?これが普通?私がおかしいのかな?




なんて思ったりもするけど、仲のいい証拠だよね!







    そういうことにしておこう!






 
  

  と、考えることを放棄したゆづきであった。

  考えすぎるのは良くないっていうしね!そろそろ起きるかな。

そう思った私は着替えなど、なんとなく済ませ階段を降りた。


「おはよう、僕の可愛いプリンセス」

「うん、おはよ」

朝から笑顔あふれるこの爽やかイケメンが私のパパ。


彼もママと同様、誰これ構わず口説く癖がある。

しかし、これがものすごくタチが悪い。




       無意識なのだ。




だから、彼のファンはものすごく多い。追っかけなんて日常茶飯事。それくらいなら許容範囲なのだが…。誕生日などの大イベントは目を疑う行為が多発する。

例えば誕生日。自分の髪の毛を自分の分身だから大切に持っててと言って送ってくる人がいる。

バレンタインはもっと恐い。媚薬入りのチョコレートと一緒に行き過ぎた愛のメッセージまで送られてくる。

行き過ぎたファンが多いのよ!

幸い、家の住所は知られていないので全て事務所の方に送られてくる。でもその量が多すぎてインターフォンが鳴りまくり!

断ればいいのに、それを全て受け取るパパ。

人が良すぎる。まぁそれがパパのいいところの一つなんだけど。



私には無理だね





いや…本当に……うん。凄いよ。
我が父なのだが…うん………お疲れ様です。


      ……尊敬してます
         心から



        ファイト〜