30点でも愛されてます!





(わぁ~!)

私はマンションの天辺を見上げた。
遼の家は、駅で言うとうちから三つ目の高いマンション。
いわゆるタワマンってやつだ。
高過ぎて首が痛くなる。
遼の家は、その最上階らしい。


中はなんだかホテルみたいな感じだ。
ゴージャス過ぎて落ち着かない。
高速エレベーターで耳がおかしくなった頃、ようやく止まった。



「さぁ、どうぞ。」

遼が扉を開けてくれた。



(わぁ~)



思った通りというか、思った以上というか…
リビングは広くて、そして眺めがすご過ぎ。
ここが何階なのかわからないけど、ちょっと怖いくらいの景色だよ。
全面が大きなガラス張りだ。



「えっと、調味料はここ。食器はここで、調理器具はここだからね。」

「う、うん。」

流しも家電も調理器具も、みんなピカピカだ。
広いし綺麗だし、快適だなぁ。



「疲れたでしょ。そこに据わって。
とりあえず、お茶でも飲もうよ。」

「う、うん。」

ソファに座ると、景色が良く見える。
ベランダがこれまた広いよ。
犬が走り回れそう。
でも、こんな高いところで、地震や火事が起きたらどうなるんだろう?
逃げようがないよね。
遼は心配じゃないのかな?