「ああああ、暑っい!」

あらら、転校早々学校の前で空を見ながら叫んじゃった!だって仕方ないもん!暑いよぉ〜!

背負ってるリュックを前にして、そうこれこれ!お兄ちゃんに買ってもらった扇風機。

スイッチをオンにしてっと!ああ〜、きもちぃ〜!

門のど真ん中ではしゃいでいると、背後から足音が聞こえた。

「誰だ?そこをどけ。」

「はひぃ!」

はいと言おうとしたのに噛んじゃった。

「俺が誰か分かってんのか?」

怖いトーンの声に肩がピクリと動いてしまう。

「あ、えとその、今日この学校に転校してきたばかりなので、あなたが誰かわかりません。ごめんなさい!」

振り向いて大声で叫んでしまった。ああ、とっさに叫んでしまうのが私の悪いくせだぁー。

「、、、///」

もう黙ってしまったぁー。絶対先輩だよね???放課後ぶち殺されるぅー。泣

「ごめんなさい、ごめんなさい」と何度か謝って校内へ走った。「待て」と聞こえたような気がするけど、気のせいであろう。あ、もしかして謝り足りなかったとか!?今度見かけた時に土下座しなくては。