「初めからこうなるような気はしてた…」


口からポロリと溢れた言葉は冬の寒空の中に溶け込んだ


冷えた冬の空気は、一人で歩いている僕には耐えられないくらい寒かった


数日前までは横で笑っていること当たり前だった君はもう僕の横にはいない


でも今思えばずっと君を笑顔にはできていなかったのかも知れない


僕たちが付き合ったのは、君の告白からで


最初告白された時は君と僕とじゃ釣り合わないと思って振ってしまった


僕もずっと君のことが気になっていたのに


告白されたら余計に意識するようになって、どんどん君のことが好きになっていて

振ったことを後悔していたら、君が二回目の告白をしてくれて、付き合うことになって


その時はすごい嬉しくて、嬉しくて



でも同時に君に嫌われないように必死だった


君は可愛くて、優しくて、とても素敵だけど

僕は好きになってもらえる要素が一個も見当たらなくて、自信が持てなかった


そんなだから溝ができた


君といると楽しくて、嬉しかった
けど、どこか申し訳なかった

せっかく君が好きになってくれたのに、僕は君を幸せにできていなかった


だって、君は時々、僕といると無理をしているように見えたから


そんなことを思っていたら君にさっき言われてしまった