「初めからこうなるような気はしてた…」


口からポツリと溢れた言葉は冬の寒空の中を漂った


冷えた冬の空気は、一人で歩いている私には余計に寒く感じた


数日前までは一緒に歩くことが当たり前だった君はもう私の横を歩いていない


でも今思えばずっと横には歩けていなかったのかも知れない


君と付き合ったのは、私の告白からで


最初告白した時は振られちゃったけど、もう一回告白したらオッケーしてくれて


その時はすごく嬉しくて、嬉しくて、


でも同時に君に嫌われないように必死だった


私の君に対する好きの方が大きい気がして、

君からの私に対する好きを保たなきゃといつも思っていた


そんなだから溝ができた


君といると楽しくて、嬉しかった
けど、どこか不安だった


君が私の告白を受け入れてくれたのは君が優しいから、私が君を諦めなかったから押される形で付き合ったんじゃないかって


そう思ったら不安な気持ちは止まらなくなって、さっき言ってしまったんだ