「いつ、習得できるんだろうね」
夏鈴はまた中学の事を思い出して下を向いてしまった。
東条くんが折れるようになったら終わりなんだ。
そしてまた冷たくされちゃうのかな
多目的室に行かなくなったら私の事なんて
考えなくなるんだろうな
ゴクンとコーヒーを飲み込む音がした。
「2人にはさ……」
夏鈴は顔をあげた。
「いや、2人には習得できるまでと言ったけど俺は夏鈴ともっといたいと思ってる」
「え?」
「だって、どこまで折れるようになったら終わりなんて決まってないしさ」
「でも、それじゃ、2人が納得しないのでは?」
「その時はまた考える(笑)」
「希実ちゃんが折り紙に興味がなくなったら?」
「それもその時に考えるさ」
そう言うとまたコーヒーを口に運ぶ
「俺さ……何で夏鈴に声かけたんだろうって思ってたんだよな、話したこともなかったのにさ」
夏鈴もカップを机に置いた。
「そうだね、話しかけられた時はびっくりしたかな(笑)」
「今日、夏鈴が休んでてさ、体育の授業中に色々言ってるんだよ」
「え?」
「可愛いとかスタイルがいいとか、男の会話なんてほんとスケベで女子からしたら嫌だって思うかも知れないけど…
そういう会話を無意識に今まで聞いていて俺も気になって夏鈴をみていたんじゃないかなって気づいたんだ」



