『何で?』
彼に尋ねた。
『んー、あいつ面白くてさ、話も合うんだよな、それにやらせてくれるし』
『え?彼女と……したの?』
彼はカバンに教科書を入れながら話して私の方を見てくれない。
『夏鈴はさ、キスも拒むことあるじゃん?普通の軽いキスだけしかさせてくれないしさ』
『恥ずかしいもん』
『スタイルもいいのにそれ以上もやらせてくれないし』
『それは……中学生だし』
『もう付き合って半年になるんだぜ』
『そんな期間の問題じゃなくない?』
『そういう理由もあってよくない?
別れよう…夏鈴は顔が可愛いくてスタイルがいい女だけだった
ヤレなかったのは残念だけどさっきの彼女と付き合うことにするわ、じゃあな』
はぁ……
お湯に浸かって顔をバシャバシャ洗う
同じ高校にも行こうって話していたのにな
夏鈴は直前で進路を変えて今の野いちご学園に来たのだ。
高校に入っても告白はされた事はある。
だけど過去の事があったから付き合う気分にもなれず断ってきたのだ。
顔だけの女と言われたくない……
キスだってまともにできなかったのに
なのに……東条くんのキスを受け入れてしまってたの?
絶対上手く返せてないのにあんなに喜んで貰えた。



