振り向くとキスをされていた。
「やっば、キスが止まんねーわ(笑)」
「でも付き合うとは言ってないでしょ?」
「時間の問題だ」
「どうして?」
「俺が気に入ったから(笑)」
「何それ、私の気持ち無視じゃん(笑)」
「押し付けてはない、返事は待つ」
おっ、素直
「きっと夏鈴は俺の立場や周りの事を考えて保留にしてるんだろうなと思う」
「べ、別にそういうわけでは……んー」
またする〜
「だってキスを受け入れてくれてるしな」
「もう〜」
照れている自分がわかった。
「じゃあ、また火曜日にな」
バイバイと手を振って別れた。
夏鈴はお風呂に入って考えていた。
東条くんと私が付き合う?
私には無理なような気もする。
夏鈴は過去の事を思い出していた……
『僕、夏鈴のこと好きだよ』
中学三年生の夏だった。
場所は生徒会室
夏鈴が初めて付き合った人は中学の生徒会長だった。
毎日生徒会室で会い、毎日一緒に下校した。
ファーストキスも生徒会室だった。
順調だと思っていたのに生徒会を引退すると
急に彼が冷たくなったような気がしていた。
一緒に帰ろうと彼の教室へ迎えに行くと教室で女の子と激しいキスをして胸を触っているところを目撃してしまった。
私に気づくと女の子はブラウスを直して
『また明日ね』
と彼に声をかけて教室から出ていった。



