「悟?何してる」
ビクッと東条くんの声に2人で驚いた。
「別に何もしてねーよ、ここにいたから話してただけだよ」
東条くんの声が聞こえたら白木くんの顔も少し和んだ表情になった。
東条くんは白木くんの横を通り過ぎて夏鈴に上着をかけた。
「夏鈴、大丈夫か?怖かったか?」
何も返事が出来なかった……
白木くんは何も言わずバイクに乗って行ってしまった。
夏鈴は朝都に肩を抱かれ少し歩いて近くのガレージに行った。
「今はバイクに乗れないだろ?少し休もう」
ガレージの中は部屋みたいになっていて、ソファやテーブルとかが置いてあった。
私は寒いのと怖かったのとで東条くんの服をずっとつかんでいた。
ソファに座らせてくれた。
「夏鈴、ちょっとバイクを取ってくるけど……夏鈴?」
夏鈴は涙目で朝都を見た。
「い、いや……」
今離れるのは嫌だと思った。
すると東条くんはぎゅーっと抱きついてきた。
「ごめんな……ほんとごめん」
頭を東条くんの胸に付けたまま横に振った。
「夏鈴……」
朝都の腕が離れ夏鈴の両頬を持つ
夏鈴の唇は震えていた。
震えていた唇にそっと唇を合わす
え?
「夏鈴、バイクをそのままにはして置けないからちょっとだけ待っててくれ、鍵は閉めていく」



