「夏鈴といると楽だな」
そう言うと少し顔が優しくなった。
みんなに注目されるのも大変だな
「折り紙楽しいね、私も将来の為になるよ」
「やっぱ保育士?」
「うん、ここの大学の保育科に行く予定」
「夢があるっていいな」
「東条くんは卒業したらどうするの?外部の大学受けるの?」
「んー悩み中かな……族も卒業するし」
「暴走族って噂は本当だったんだね」
「まあな、でも俺らは走ることが好きなだけだ、
18の誕生日で引退を決めてる」
「親は何も言わないの?」
「高校卒業までは好きにしろって、でも勉強もしないとバイク買ってもらえなかったからな(笑)」
「なるほど(笑)」
「成人が18になったから俺らの族でまだ走りたいやつは他のところに行けって言ってある」
「そっか、成人ね」
「総長やってっけど、ケンカは弱いと思うぞ、争うこと嫌いだからな」
「優しい総長だね(笑)可愛い」
「夏鈴ー、俺に可愛いって言うな!」
「はいはい(笑)」
照れて顔が真っ赤になる。
「俺にそんなこと言うの夏鈴だけだぞ」
「まあ、園児に教えてるようなものなんで……クスクス」
「くっそ〜」
東条くんの知らない一面を見た気がした。



