案の定、教室の横にあるコンビニに10分足らずでついた。
コンビニに入り、いつも同じものを買う。
ブドウ味のゼリーと小さなチョコ。
ちょうどコンビニから出た頃、同じくバレエを習っている友達、芽衣《めい》に会った。
「やっほ」
私が小さめの声で言うと、芽衣はすぐに気がついた。
「あ、加恵か。やっほー」
芽衣の側に近寄り二人横並びで歩いた。とは言ってもすぐ隣なんだけどね。
芽衣と一緒に教室のドアを開けた。
まだ鍵がかかっていた。
手提げのカバンから携帯を出した。時刻は3:15。レッスンが始まる一時間ちょっと前。そりゃ鍵が空いてなくて当然だ。
「鍵取りに行ってくるね!」
芽衣が元気にいった。
「うんよろしく。」
そっけない返事しかできない自分に腹が立った。
芽衣が鍵を取りに行くほんの数分、いや数秒が私には長く感じた。
待っている間、携帯を見た。お母さんからだ。
『加恵バレエついたの?』
いつもはお姉ちゃんのことしか気にしないくせに、こういう時だけ連絡してくる両親にも呆れる。
「うん、ついたよ」と送ろうとした瞬間階段を降りる足音が聞こえる。
芽衣か。送信ボタンをすぐに押して携帯をしまった。
ここバレエ教室長田は、ピンク色の3階建ての建物でレッスンをしている。上の2階が先生たちの家。1階が教室という感じになっているんだ。レッスンに一番早く来た人が2階へ行き、先生から鍵をもらってくるルールだ。
「開けるね」
芽衣がドアを見ながらいった。
ガチャ、ドアが開いた。
コンビニに入り、いつも同じものを買う。
ブドウ味のゼリーと小さなチョコ。
ちょうどコンビニから出た頃、同じくバレエを習っている友達、芽衣《めい》に会った。
「やっほ」
私が小さめの声で言うと、芽衣はすぐに気がついた。
「あ、加恵か。やっほー」
芽衣の側に近寄り二人横並びで歩いた。とは言ってもすぐ隣なんだけどね。
芽衣と一緒に教室のドアを開けた。
まだ鍵がかかっていた。
手提げのカバンから携帯を出した。時刻は3:15。レッスンが始まる一時間ちょっと前。そりゃ鍵が空いてなくて当然だ。
「鍵取りに行ってくるね!」
芽衣が元気にいった。
「うんよろしく。」
そっけない返事しかできない自分に腹が立った。
芽衣が鍵を取りに行くほんの数分、いや数秒が私には長く感じた。
待っている間、携帯を見た。お母さんからだ。
『加恵バレエついたの?』
いつもはお姉ちゃんのことしか気にしないくせに、こういう時だけ連絡してくる両親にも呆れる。
「うん、ついたよ」と送ろうとした瞬間階段を降りる足音が聞こえる。
芽衣か。送信ボタンをすぐに押して携帯をしまった。
ここバレエ教室長田は、ピンク色の3階建ての建物でレッスンをしている。上の2階が先生たちの家。1階が教室という感じになっているんだ。レッスンに一番早く来た人が2階へ行き、先生から鍵をもらってくるルールだ。
「開けるね」
芽衣がドアを見ながらいった。
ガチャ、ドアが開いた。

