苦手な彼は私の王子様

修也が普段より低い声で呟く

「クラスメイト。私の代わりに今委員長してくれる男の子」

「はぁ。あいつが委員長とか嘘だろ。あんなチャラチャラしたやつ危ないだろ。」

修也の怒りが伝わってくる

「まってよ、何怒ってんの?ほんとなんだよ」

「わりぃ。お前が入院してる時にあんなに笑ってんの珍しくてイライラしてた」

確かに入院してる時はいつも落ち込んだり悩んだりしてたけど。

修也は確かにいつも私の隣に居てくれた。

幼なじみで、小さい頃からお互いの家によく行き来して親同士も仲良くて。

だからアルバイトって名目でよく修也の家のケーキ屋に入り浸っていたし、お母さんともよく買い物してたけど。

今の私は修也といるより恋といる方が楽しかった。

嫌いな入院も恋が居れば頑張れた。