と、気を引き締めたのはいいんだけど、、。

「おかしいじゃろがあぁーーーーっっ!!」

いやいやいや。何なんだこの内容は。
こんなやばい事はせめて前日に言えっ!
いや、前々日に言えっ!!
体育祭をこんなバカな内容にしたり、それを生徒に当日になってから知らせたり、さらにはそれを一般客に見せたりする高校なんて何処にもねえよっ。いや、あってたまるか!!

「ひ、姫様。急にどうされましたか?」

『姫、、、。だ、大丈夫?』

いきなり叫んだから昇と五つ子に心配されてしまった。私としたことが、つい、、、。
それもこれも、体育祭をこんなバカな内容にした理事長のせいだ!何処のどいつだ、全くもう、、。

「大丈夫だよ。ごめんね?」

少し笑顔がひきつりながらも返事を返した。
すると、昇がホッとするように息を吐くものだから、私は悲しくなってしまった。
これからきっと、もっともっと心配させてしまうから。ただでさえ、昇は心配症なのに。

「本当に、大丈夫だから。ね?」 

「はい。」

でも、私を心配してくれる人がいることに少しだけ嬉しさを感じていたのもまた、紛れもない事実だった。



「さてと、じゃあいっちょ頑張りますか。」

『はいっ!!』

今は集中しないとね。この体育祭の内容は、いや競技の内容は、地獄行きレベルにきつい訓練そのものなのだから。

「最初の競技は〈ホームラン100本連続打てるかな!?〉だ。ぶちかますぞおらぁっ!」

『うおぉぉーーーっ!!』

私、姫乃は興奮するとちょっとだけ、口調が荒れてしまいます。