遡ること2日前。

「さて、明後日には体育祭だ。
気合いを入れていくぞ~!!」

!!

え?準備たったの2日だけ?
急すぎない?こんなもんなの?
頭にハテナが浮かびつつ、説明の続きを聞くことにした。

「クラスごとの対抗戦だ。一般客も入れるからくれぐれも横暴な事はしないように。
そして、なんといっても、、、、、
 優勝クラスは焼き肉食べ放題だーっ!!」

『おっしゃぁーーーー!!!!』

ああ、陣兄のテンションが高かったのはそういうことか。肉には目がないもんね、、。

「んじゃ、競技については適当に決めとくからぶっつけ本番だががんばれよっ!
いいか、負けるんじゃねえぞ。肉だぞ!」

練習無し、競技も適当、担任は肉信徒。
優勝、、、無理でしょ。
後から聞いた話だと、どこもぶっつけ本番らしい。
なんでも、暴走族に入っている人が多い不良高の生徒は身体能力が高い人がほとんどなため、練習しても同じなんだとか。

、、、、、うん。

「まあ、とにかくがんばろうね!
頼りにしてるよ、皆!!」

そう言って幼馴染み達と五つ子に向き直った私は、陣兄の説明を思い返していた。
「一般客も入る____________。」
気を引き締めて挑まないと。
あいつが仕掛けるには、まさに絶好のチャンスなのだから。