冬騎視点

姫様が顔を赤らめている。
か、かわいいっ!やばすぎる。
俺が言った言葉で照れている。
俺は幸せな気分だった。

だが同時に、やり場の無い不安にかられた。
この笑顔を誰かに奪われてしまったらどうしよう。
他のやつに、取られたくない。
恋とはなんと恐ろしい。人をどんどん狂わせる。

でも、取られた後で後悔したくない!
だんだん他の幼馴染みたちも行動しようとし始めている。
このままではダメだ。
絶対絶対、姫様を守るのは俺の役目だ。
これから、あの五つ子も来るのでうかうかしてはいられない。


すみません、姫様。
止めてあげたいのですが、生憎と私も競争に参加している一人でもあるので。
どんどんアピールするので、覚悟していてください。

止められない分、デロデロに甘やかして差し上げます。

俺たちの、俺の、かわいいかわいいお姫様。

               冬騎視点 終