「頼むから危険をおかさないてくださいっ！お願いします姫様。」

「どうか、どうか、お願いしますっ。」

「俺たちに、姫様を守らせてくださいっ！」

「命にかえても、貴方を守るから。」

「だから、だから、どうか、、、、、。」

『そばにいさせてください。』

膝まずき、こうべをたれる5人の少年。それはまるで、忠誠を誓う騎士のようで。

「うん、もちろんっ！約束する。でも、私だって、みんなを守るもんっ！それに、危険な所もみんながいれば危険じゃないよ。だって、みんなが私を守ってくれるんでしょ？」

笑顔で答える可憐な少女。その微笑みは神秘的で、お伽噺のお姫様のようで。


「はぁー、やっぱり姫様にはかなわないですよ。」

『あははははっ！』

誰も入り込めない独自の世界が広がっている。神聖で美しく、それでいて儚い幸せな世界。






これは、姫様と五人の騎士の美しき人生の、最初の約束。最初の一ページ。そして、最初の一歩。