「香織ー!今日は見に来てくれたんだ」

 かけるは、笑顔で駆け寄ってくる

 「あっ、うん…」

 「…」

 「あれ、香織じゃん…珍しい、練習見に来るの」

 「うん…生徒会、今日はいいみたいで…」

 「そっか…久しぶりに3人で帰る?」

 「帰ろうかな」

 2人を待っていると…

 「…木島さん?」

 「あっ…恵さん…?」

 「よかったー、覚えててくれたんだ」

 恵さんは、私に笑顔を向けた…やっぱりきれいな人だな…

 「えっと…どうして、学校に?」

 「えっとね…楓にサプライズ?」

 「えっと…」

 「恵…誰と話してんの?」

 男の人だ…彼氏さん?

 「あぁ、楓の後輩ちゃん…」

 「へぇ、楓くんの…」

 「えっと…」

 ついていけないんだけど…

 「ごめんね?サプライズっていうのは冗談…たまたま通ったから、楓、まだいるかなって」

 「あぁ、そうなんですね…隣の人は彼氏さんですか?」

 「そうだよ」

 笑顔で、恵さんは言う…この人は、なんで彼氏さんと小野先輩に会いに来るんだろう…先輩の気持ちは…