婚約者と親友に裏切られたので、大声で叫んでみました


「少しずつで良い。俺のことを知って欲しい」

「……はい」

「ポラリスが信じるに足るだけの男になると誓う。俺について来て欲しい」


 思わず「はい」と答えたくなる、そんな魅力がバベル様にはあった。
 きっともう、わたしはバベル様に惹かれ始めている。胸のあたりに広がる甘さを噛み殺しながら、わたしはバベル様を見上げる。すると彼は、頬に触れるだけの口付けをした。


「なっ……!」


 思わず叫びだしそうになったわたしを、バベル様が優しく見つめている。
 それが何だかとても嬉しくて、わたしは声を上げて笑ったのだった。