小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について

「て言うか、今日は冬夜くんに用があるわけじゃないんだよね〜。澪ちゃーん?今日は澪ちゃんに用があるんだけど」



「紫園は今いない。」

紫園、自分自身が大丈夫だと思ってても凱はやばい。


紫園が勝てるようなやつじゃない。


凱は卑怯な手を使わないで勝つから怖い。


「ふぅーん」

なんて、意味深なことを言う凱。


何がしたいんだか…


「天満くんの1人の方は?澪ちゃんはいなくても流石にいるよね?」


柚希のことだろうか…


凱がほんとうになにがしたいのかわからない。


紫園に危害を加えたいのか…冬龍に喧嘩を仕掛けたいのか…


「いるが」


「そっか、じゃあ、呼んできて」

なんて言って笑う顔は鳥肌が立つほどキモかった。


俺は柚希がいる倉庫の裏側に行こうとしたら…


ーーガァン


と、鈍い音が響いた。