嘘でしょ…


でも、命に別状がないのはよかった…


「そう、ですか…ありがとうございます」


私は頑張って声を上げて言った。


看護師かさんはぺこっとお辞儀をして出て行った。


私はおばさんが座ってない方の椅子に座った。


私もおばさんと同じように龍の手を握った。


…龍……


お願いだよ…



目覚まして…


うっ、


涙がボロボロと出てきて龍の手にも落ちていった。


はぁー


私最近すごい泣いてる…


うわわーん

て、声を上げて泣きたいよ…


でも、ここは病院で大きい声なんて出したら怒られる。



だから私は静かに泣いた。


神様…お願いです…

龍を…