「落ち着いて聞いてね、龍くんが病院に運ばれたって……」


………え、


どうゆう…こと…


私は頭が真っ白になった。


龍が…だって暴走族の、総長だよ……


何があったの…


昨日…一緒に帰ってれば…何があったかわかるのに…



私、呑気にケーキなんか食べちゃって…


うっ…


ポロポロと涙が目から落ちてくる。


「…ママ……龍…どこにいるの?」


私は泣きながらママに聞いた。


今すぐ、龍のところに行かなきゃ。


私なんかが泣いてちゃダメだ。


なんて、気合を入れてほっぺをパチパチと叩いた。


ママは私が急になんでほっぺを叩いたかわからないからえっ…みたいな感じで慌ててた。