そのあと、風条くんもモンブランを買っていた。


「ショートケーキどうするの?」

私は口に入れてたものをごっくんした。


「…龍に、」


「なるほどね…」

なんて、意味深に答える風条くん。


「2人は付き合ってるの?」

「んぐっ、」

危ない危ない…

喉に詰まらせるところだった。


「付き合ってないよ…」

龍には紫園さんがいるんだし…


「そっか、ならよかった。」


………何がよかったんだ?




日がだんだん落ちてきていた時にはもうケーキは食べ終わっていた。


「風条くん!今日はありがとう!美味しかった!」


龍のことも考えずに済んだしね……!

「俺こそありがとう。またいこっ」


「うん!バイバイ!」

「ん。気をつけてね」

「はーい。」