ピンポーン

「あ、はーい」

チャイムがなるとすぐにでてきたのは、きれいな顔の龍のお母さん。


「あ、由実【ゆみ】ちゃん!」と、龍のお母さんがママに話しかける。


すると、後ろからは、「おー。敬斗【けいと】ー」と、パパより太い声で言うのは龍のお父さん。

「李由ちゃん。おっききなったわね」

と、おばさんが私の頭をなでなでした。

「ふふふっ」

「どうぞ。上がって~」


と、おばさんが言う。

私とママとパパは龍の家に上がる。



龍…


いないのかな…?

会いたかったのに…


昔は私が家に遊びに行くとすぐに出迎えてくれてたのに…


私は、おばさんに「龍は?」と、聞いた。

すると、おばさんは答えにくそうに「龍は友達と遊びに行ってて…」と答えた。


今、7時だよ…

久々に龍に会えると思って楽しみにしてたのに…

そう思ってたのは私だけだったのかな…?

まぁ、友達と遊びに行ってるならそんな遅くならないだろう…