「でもさ、李由が龍のことで泣いてるなら私はあいつをぶっ叩く。」

それはガチトーンだった。


「瑠樹もそうでしょ?」

と、拳を前に出して俺の方を見た。

「まぁ、な」

それはもちろん。




暑いな…

「暑ーい!!」

そう大きい声を出しながら立った澪。

「李由にもやったように爽やかに『はいっ』て言って飲み物ちょうだいよー」

絶対バカにしてるだろ

「やだよ。自分でやれ」

「お姉ちゃんには冷たいな〜」

と、ベンチの目の前にある自動販売機に向かって行ってた。

てか、澪班と一緒にいなくていいのか?

ガラッと飲み物が落ちた音が聞こえた。

「澪班の人はいいのか?」

澪は炭酸のペットボトルの蓋を開けた。

プシューといい音が響いた。

ゴクッと一口飲んで、「あー。多分。みんなジェットコースター乗ってるから」と、言ってまたペットボトルの蓋を閉めた。

「そっ、」