小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について

バーベキューではお肉焼いたの楽しかったし…

海だって風条くんが浮き輪を引っ張ってくれて、泳げない私からしたらすごい楽しかった。

まぁ、龍とあずほちゃんのことは気になるけど、それ以外はぜーんぶ楽しかった。

「そうだね。でも、まだ、2日あるから」

「ね!楽しみ。」


………

少しの沈黙が流れた。

たまたまふいてきた風によって、私の髪はバサーっと前が髪で見えなくなった。



「ねぇ、李由ちゃん。好きだよ」



えっ…

風条くん…今なんて…

「好き…だよ」

と、ニコッと笑って私の前にあった髪を退けてくれた。

優しい手つきで…


「え、えっと、あの…」

ごめんなさいて言わなきゃ…

「李由ちゃんが、龍を好きなことは知ってる…でも、それでも諦めたくないんだ…」

私が龍を好きなことなんで知ってるの?!

「俺のことを利用してもいいから…返事はまた今度で…」

利用…

あずほちゃんと龍のことを見てそう言ってくれてるのかな…

「う、うん…」

私は戸惑ってそう言うことしかできなかった。