小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について

「私、明日の観覧車、冬夜くんと一緒になって告白する!」

…あずほちゃんがそう言ってるのが聞こえた。

あずほちゃん告白するのか…

私は邪魔をしないように…観覧車は龍とならないようにしなきゃ…


あずほちゃんの話を聞いたりさちゃんが

「あずほって、冬夜のこと好きなの?!!」

りさちゃんはクラス…ううん、学年でも有名なカップルだ。


「…うん!」

「えーそうだったんだー!!」

と、恋愛話で盛り上がる私と優紀ちゃん以外。

もし、あずほちゃんの好きな人が龍じゃ無かったら…私も混ざって話せたかな…?


「李由ちゃんは好きな人いる?」

ちょっと控えめな感じで私の隣に座った優紀ちゃん。

「わ、私はいないかな…」

ここでいるなんて言ったら向こうにもきっと聞こえるはず…

聞こえたら絶対に誰か聞かれるから…ここはいないってことにしておこう…!

「そうなんだ」

と、言いながらスマホを出して触り出し優紀ちゃん。

私の恋愛には興味はないらしい。

私も自分のバッグからスマホを取り出し見るともう23時を回っていていた。

就寝時間は24時。

あと、1時間もある。