中を開けて、
驚いた表情でそれと俺を交互に見る凛花さん。
「えっ、これ...」
「そう、今日どうしてもショッピングデートしたかった理由はそれ。お揃いのピアス、プレゼントしたかったからなんだ。」
「一緒に居れない時間が長いから、身につけられるお揃いが
欲しくて。俺、このピアスずっとつけとくから。
凛花さんを安心させられる材料になったらな〜って笑」
ただの自己満足って思われたら
それまでだけど。
凛花さんの耳についていたピアスを外して、
シルバーのピアスをつける。
「...そんなことまで考えてくれるなんて、嬉しい。
私もお休みの日はずっとつけるね!大切にする。
ありがとう。」
鏡を見ながら嬉しそうに微笑む彼女を見て
ほっとした。