凛花さんとショップの建ち並ぶ通りを歩く。 ふと横を見ると、ショーウィンドーに映るのは 楽しそうに俺の隣を歩く凛花さん。 どこからどう見ても普通のカップル。 これなら完全に溶け込めている、 が、ニヤついた顔ははたから見ればただの変人。 そんな顔を隠すため 慌ててキャップのつばを深く下ろした。 「まずどこ行く〜?」 そう尋ねる凛花さんを見下ろす。 「んとね、俺新しいピアスが欲しくて...」 「いいね!見に行こう〜」 何個か目星はつけてきたから、 その店舗を回ることにした。