なんだ。よかった。
「そうですけど...何か御用でしょうか?」
「あの、伊吹から聞いてるんで
凛花さんとのこと知ってます。
伊吹最近忙しくてあんまり飯食えてなくて
正直俺らも心配してるんです。」
やっぱり...
「それでお願いなんですけど、
伊吹の家に行って飯作ってあげてくれませんか?
凛花さんはたぶん忙しいからって遠慮してくれてるんですよね?」
「あいつ多分少しでも凛花さんに会えた方が
元気100倍になると思うんですよ!笑
これは俺の勘ですけど!」
「今日は夜10時くらいに
伊吹、家帰れると思うんで
もしよかったらお願いできませんか?」
「...めったにゆっくりできる時間ないのに
迷惑ではないでしょうか?...」
「一目プライベートな空間で
会ってもらうだけで良いんです。
どうかお願いします。」
どうしよう...
新さんは頭を下げて行ってしまった。
久しぶりに見れたのに
伊吹くんの疲れた表情を思い出して
私は早番終わり彼のお家で
作り置きをして帰ることに決めた。
